決して派手なテクニックを持っているわけではないが、なぜか得点を決めてしまう。かつてミランで活躍したFWフィリッポ・インザーギはそんな選手だった。そのインザーギと似た嗅覚を持つ選手が着実に評価を高めている。
ミランでプレイするFWパトリック・クトローネだ。クトローネはまだ20歳の選手だが、とにかくゴール前の嗅覚に優れている。10日にはSPALと対戦したが、味方のシュートのこぼれ球を押し込む形から2得点を記録している。抜け目なくこぼれ球に詰めるところや、スペースを突くのが上手いところはインザーギを思わせる。
伊『Calciomercato』によると、インザーギと一緒にプレイした経験を持つ指揮官ジェンナーロ・ガットゥーゾもクトローネのことを絶賛している。
「クトローネは偉大なる野心を持った選手で、まだ成長できる。我々はインザーギやマッサーロのような選手を見ていて、彼は最後の16mのところで危険だ」
クトローネもあまり器用なタイプの選手ではないが、ゴールを狙う嗅覚はずば抜けている。インザーギの後継者と呼ばれてもおかしくない逸材だ。