逗子署 登山者の安全確保へ 「山岳パトロール隊」が発足 逗子市・葉山町

発足式に参加する隊員ら(=6日、逗子署)

 逗子警察署(吉田一長署長)はこのほど、管内の丘陵地で遭難した登山者の救助活動を行う「山岳パトロール隊」を発足させた。人目につかない登山道での違法行為がないか、定期的に巡回しながら警戒活動も担う。6日、同署で発足式が開かれた。

 同隊は地域課長を隊長とし、各課からの署員29人で組織。救助要請があった場合などに隊を編成し、活動にあたる。

 同署によると、昨年までの過去5年間でのべ16件の遭難事案があった。管内の二子山や鷹取山には週末を中心に登山客が訪れるが、登山道には草が生い茂ったり、見通しの悪い場所が多く、現在地を見失い道に迷ってしまうケースが後を絶たないという。吉田署長は発足式で「高齢者のハイカーも増加傾向にある。救助を求める人は我々が助けるという自覚を持って取り組んでほしい」と訓示した。

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