【シネマプレビュー】 羊の木

「羊の木」の一場面

 過疎の港町、魚深(うおぶか)に新住民として6人の男女が現れた。世話係を命じられた市職員の月末(つきすえ)(錦戸亮)は、彼ら全員が元殺人犯だと知る。それは受刑者を仮釈放させ、過疎対策に充てるという極秘の国家計画だった…。

 山上たつひこ原作、いがらしみきお画のコミックを、「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督が映画化。松田龍平、北村一輝、田中泯ら元受刑者役のキャストが素晴らしく、不穏な予兆を全身から発散していて実に魅力的だ。きれい事ではすまない人間の心の複雑さ、不気味さ、おかしさが伝わる味わい深い作品となった。

続きは、http://www.sankei.com/entertainments/news/180209/e...

© 株式会社産業経済新聞社