日本代表DF長友佑都が名門ガラタサライへ移籍して話題のシュペル・リグ。かの地では長友以外にもサッカーファンならよく知る選手が数多くプレーしている。
そこで今回は、トルコでプレーする有力選手たちの中から特に気になる選手を編集部員に選んでもらった。
長くプレーしている選手、長友のように今冬加入した選手など、「そういえばトルコに!」という多彩な顔触れをご覧あれ。
ペペ
ベシクタシュ
1983年2月26日 (34歳)
レアル・マドリーで獲得しうる6タイトル全てを獲得したペペは、今シーズンからベシクタシュへと移籍。
34歳になった現在も主力として活躍しており、ここまで30試合近い公式戦でプレーしている。
熱狂的で知られるトルコのサポーターにも良い印象を持っているようで、「(ベシクタシュの選手は)良いパフォーマンスをしようと完全にやる気になってピッチに飛び出して行く」と話している。
選出者:編集部S
リカルド・クアレズマ
ベシクタシュ
1983年9月26日 (34歳)
サッカー選手には、世界最大のプレッシャーを受ける中でプレーしたほうが生きる選手と、そうでない選手がいるものだ。クアレズマやバロテッリはやはり後者である。多分ベナルファもそうだ。
必殺のアウトサイドキックなど様々なトリックは最高にエキサイティングだが、最高に効率的かと言われればそうではない。ただ、それがファンにとっては楽しみであり、彼にとってもリズムを得るために必要なことなのだ。
選手の成功は最高レベルでプレーすることだけではない。才能を発揮できる場を見つけることも成功なのだよと、おそらく誰かが言っているはずだ。
選出者:編集部K
サミュエル・エトー
コンヤスポル
1981年3月10日 (36歳)
トルコでもゴールを量産しているエトー。
サンプドリア退団後の2015年にアンタルヤスポルへ加入すると、初年度で20ゴールを記録し得点ランキングで2位に入った。
翌シーズンも18得点をマークし、今季も15試合で6ゴールとまずまずの成績を残していたが、冬の移籍市場でコンヤスポルへと渡った。
先週末に行われたデビュー戦で早速初ゴールを決めるなど、新天地でも活躍しそうな気配である。
選出者:編集部S
ロビーニョ
シヴァススポル
1984年1月25日 (34歳)
かつて名門サントスでジエゴ(現フラメンゴ)と黄金コンビを形成し、“ペレの再来”と言われたロビーニョ。
レジェンドになり損ねた感は否めないものの、約10年前にはロナウド、ロナウジーニョ、カカ、アドリアーノのいわゆるカルテット・マジコ(魔法の4人組)と並び称されるほどの存在で、サントスの後輩ネイマールが彼から受けた影響は計り知れないものがあるだろう。
トルコにはこの冬にやってきたばかりだが、「時速112km」の超フリーキックをぶち込むなど早くもインパクトを残している。
選出者:編集部H
アルバロ・ネグレド
ベシクタシュ
1985年8月20日 (32歳)
かつてレアル・マドリーやマンチェスター・シティでもプレーした元スペイン代表FWも外すわけにはいかないだろう。パワフルなプレーでゴールを奪う大型レフティだ。
今季バレンシアから完全移籍してトルコに参戦。ただ、ここまでは途中投入も多く、新戦力FWヴァグネル・ラヴとの定位置争いになりそうだ。
選出者:編集部I
ガリー・メデル
ベシクタシュ
1987年8月3日 (30歳)
ビダル、アレクシス・サンチェスらと同じ“チリ黄金世代”のメデル。
ピットブル(闘犬)の愛称が示すように相手に噛み付かんばかりの闘争心を武器に、ボランチや世界最小級のセンターバックとして第一線で活躍している。
インテルでは長友ともプレーしたが、昨夏トルコへやってきた。
選出者:編集部H
アルダ・トゥラン
イスタンブルBB
1987年1月30日 (31歳)
トルコが生み出した天才ドリブラーが母国に戻ってきた。
ガラタサライでは神童的と謳われ、アトレティコでリーガ屈指の選手へと成長。アンストッパブルな存在になると、バルセロナに引き抜かれた。
この冬に2年半のローンという完全構想外の形で母国へ復帰することになったが、移籍初戦でいきなり初ゴールを決めてみせた。
選出者:編集部I
エマニュエル・アデバヨール
イスタンブルBB
1984年2月26日 (33歳)
長友もそうなってほしい!トルコリーグで「大復活」を遂げた選手が、アデバヨールである。
トッテナムを放出された後はフリーエージェントで浪人生活を経験し、クリスタル・パレスでもあまり活躍することができなかった…。正直、「もう終わった選手」だと思っていた。皆がそう思っていたはずだ。
ところがどっこい、2017年1月にイスタンブルBBに加入すると瞬く間にゴールを量産。トルコでの30試合で16ゴールを決めており、トップレベルのストライカーとして再び名を上げた。まだまだ、長友もやれるはず!
選出者:編集部K
ガエル・クリシ
イスタンブルBB
1985年7月26日 (32歳)
元フランス代表DFガエル・クリシもまた、現在トルコでプレーするトップ選手の一人だ。
アーセナル、マンチェスター・シティというビッグクラブで活躍してきた彼だが、ペップ・グアルディオラ監督の高い要求に応えられず昨夏退団。タレントをかき集めるイスタンブルBBへと加入した。
やはり実力は健在で、今シーズンここまで守護神ヴォルカン・ババジャンに次ぐ出場時間を記録。チームも首位ガラタサライと勝点1差の2位につけている。
選出者:編集部O
エムレ・ベレゾール
イスタンブルBB
1980年9月7日 (37歳)
トルコ人選手として日本でもよく知られた選手の一人だろう。あのエムレも37歳になったが、まだまだ現役で頑張っている。
復帰したフェネルバフチェで2013-14シーズンのリーグ優勝に貢献した後、2015年夏に契約満了により退団。このとき届いた数多くのオファーの中から彼が選んだのは、イスタンブルBBだった。
1年目からキャプテンとしてチームを牽引し、今シーズンも見慣れた5番を背にピッチに君臨。クラブに悲願の初タイトルをもたらし、トロフィーを掲げる姿をひそかに楽しみにしている。
選出者:編集部O