米国PrecisionHawk社がDroners.ioとAirVidを買収し、ドローンパイロットの最大ネットワークを構築 米国ノースカロライナ州 - 2018年2月8日 - 企業向けドローンの大手プロバイダーPrecisionHawk Inc. は、Droners.ioとAirVidの買収を発表した。買収により、同社は15,000を越えるドローンパイロットのネットワークを形成する。

7,500万ドルの調達資金を活用して2つのパイロット仲介企業を買収

グローバルにパイロットの仲介を行うair-vid.comのサイト

 PrecisionHawk社は、2017年に100人以上の新入社員を雇用し、エネルギー、保険、政府および建設など世界中のさまざまな業界にサービスを提供する能力を拡大してきた。そして、1月24日にベンチャーおよび戦略的投資家のグループから、7,500万ドルの資金を調達し、約2週間で今回の買収を発表した。同社のMichael Chasen(マイケル チャゼン) CEOは「Droners.ioとAirVidとは、ドローンオペレーターが職業に情熱を傾けるように支援する、という使命を共有しています。PrecisionHawkがプロフェッショナルなドローンのサービスを企業に提供していることと相まって、この合併により、ドローンのパイロットにとって最高のプラットフォームを構築すると同時に、エンタープライズクライアントに必要なオンデマンドサービスを提供できます」と話す。
 PrecisionHawk社は、2018年末までに何十万ものミッションを達成する目標を掲げている。同社は、この需要を満たすために、新しく形成された認証パイロットのネットワークを全国および海外に拡大していく。FAAのパート107認定を取得しているパイロットは、www.droners.ioにプロフィールを登録して、地域内の仕事を受注できるようになる。Droners.ioを設立したDave Brown氏は、今後はパイロットネットワーク開発チームを管理する。また、AirVidの創設者のPatrick Egan氏は、PrecisionHawkをコンサルタントとして支援する。
 Dave Brown氏は「ドローンパイロットのネットワークは、成功したドローンエコシステムの基本ブロックの1つであると信じています。PrecisionHawkの使命を継続し、ドローンパイロット経済の成長をサポートすることができて嬉しく思います」と話す。

工事から結婚式まで空撮パイロットを仲介するDroners.ioのサイト
新たな資金調達を発表したときにPrecisionHawkの発表資料に掲載されていたPwCによる市場予測

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