スノボ戸塚選手「母と二人三脚」母校健闘たたえ

 横浜市出身の戸塚選手の母校、同市保土ケ谷区の市立西谷中学校でも14日、教諭らが元教え子の奮闘ぶりを見守った。夢の舞台は途中棄権という無念の形で幕を閉じたが、村越茂雄校長は「けがが心配だが、これからも日本代表としての活躍を願っている」とエールを送った。

 昨年3月に卒業した戸塚選手の3年時の担任だった久我有生教諭は「母親と二人三脚でスノボに取り組み、練習を重ねる頑張り屋さんだった」と振り返る。足が速く、跳躍力も抜群。体育祭を大いに盛り上げていたことを覚えている。

 印象に強く残っているのは、卒業式当日の出来事。戸塚選手が「オリンピックに行く」とクラスメートに宣言すると、「頑張って」「もうすぐだね」と温かい言葉にあふれたという。久我教諭は「堂々と語っていた。本当に出場するとは」と、夢をつかんだ教え子の姿に目を細めた。

 戸塚選手のポスターが貼り出された校内は応援ムード一色。村越校長は「努力すれば夢をかなえられるということを教えてくれた身近な先輩」と健闘をたたえていた。

 

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