絶えず革新的な作品で読者を魅了している漫画家 くらもちふさこさんと、くらもちさんに憧れて漫画家を志し、ヒット作を世に送り出し続けている、いくえみ綾さんの原画展『くらもちふさこ・いくえみ綾 二人展「“あたしの好きな人”へ」』が2月25日(日)まで、池袋パルコ本館7階の「パルコミュージアム」で開催されています。
多くのファンを持ち、少女漫画界の第一線で活躍する2人ですが、原画展は初めて。会場では、デビュー当時の作品から、代表作、最新作まで、選りすぐりのカラー・モノクロ原画200点以上が展示されているほか、原画展限定の図録や、オリジナルグッズを手に入れることができます。
くらもちさんは1972年に「メガネちゃんのひとりごと」でデビュー。『別冊マーガレット』(集英社)を中心に多くの作品を発表し、思春期の女の子の恋愛を独自の視点で描き、幅広い人気を得ています。
地方の村の中学校を舞台にした「天然コケッコー」(95年発表)で、講談社漫画賞を受賞。2007年には映画化されています。16年に連載完結した「花に染む」では、手塚治虫漫画大賞を獲得しています。
現在は『ココハナ』(集英社)で、「とことこクエスト」を連載中です。
一方、いくえみさんは1972年に「マギー」でデビュー。短編を得意とし、時代とマッチした感性の作品で、幅広い層の女性を中心に人気を博しています。
2000年に「バラ色の明日」で小学館漫画賞を受賞。13年に「潔く柔く」が映画化されたほか、今年3月3日には、「プリンシパル」が原作の実写映画が公開されます。
現在は「太陽が見ている(かもしれないから)」や「G線上のあなたと私」など、5作品を連載しています。
会場は、原画の展示に加え、キャラクターやストーリーの特集コーナーや、くらもちさんといくえみさんが、お互いの作品の好きなキャラクターを交換して描くメイキング映像などもあり、どの時代・どの作品に思い入れのある人が訪れても、楽しめる空間となっています。
また、展示されている約200点の原画や、くらもちさんといくえみさんの対談などが収録された、美しい画集のような公式図録(3000円)や、複製原画、オリジナルグッズを買うこともできます。
くらもちふさこ・いくえみ綾 二人展「“あたしの好きな人”へ」
会期:2月25日(日)まで
会場:池袋パルコ 本館7階「パルコミュージアム」(豊島区南池袋1-28-2)
開館時間:10:00~21:00(入場は閉館の30分前まで) ※最終日は18:00閉場
休館日:2月21日(水)
入場料:一般700円/学生600円