現在のNIKEサッカースパイクにおいて、フラッグシップ的存在である「マーキュリアル」。
クリスティアーノ・ロナウドやネイマールが愛用するスパイクに、待望のNEWモデルが登場した。
Nike Mercurial Superfly VI
『マーキュリアル スーパーフライ VI』および『マーキュリアル ヴェイパー XII』。現代フットボールには欠かせないスピードを重視した「マーキュリアル」シリーズの正常進化といえるモデルだ。さっそく機能について見ていこう。
どんなにフットボールスパイクの革新性が高くても、それが良くフィットせずに足がたとえ1mmでもスパイクの中でぶれると、スピードが損なわれる可能性がある―。
新しい「マーキュリアル」はフィットに焦点を絞ってデザインされており、画期的な360度の構造が生み出された。
Nikeフライニットで足全体を包む構造について、Nikeフットボールフットウエア担当副社長のマックス・ブラウ氏は、「足を抱き包むような新しいイノベーションは、足とソールプレートの間のすき間をなくします。実際には、ソールプレート自体をなくしました」と語る。
また、ソールプレートを使わず、ソックライナーを新開発の内部のシャシーと一体化することにより、高い反発性を実現。このシャシーは、コンピュータを使ったプログラミングでサイズごとに調整してあるという。
「これまでのマーキュリアルは、すべてサイズ9(27.0cm)を基準に作っていました。しかしマーキュリアル360は、すべてのサイズでバランスのとれたフィット感を提供します」と語るのは、Nikeフットボールシニアデザインディレクターのジェンウー・リー氏。「それぞれのサイズごとに骨格の構造を想定し、それに連動するユニークなシャシーをデザインしています」
スタッドの形状と配置も新マーキュリアルの大きな特徴だ。
リー氏によれば、俊足なチーターをインスピレーションに、スピードを出して動いている時のトラクション性にフォーカス。その結果彼が愛情を持って「チーターの足」と呼ぶミニマルな構造につながったとのことである。
「前足部はアグレッシブに、あらゆる方向にも加速できるように、かかとのスタッドは一瞬でストップできるようにしました」
ただ、新しくなったスパイクの足底部は、見た目が印象的なだけではないとブラウ氏は語る。
「このスパイクはひづめよりもかぎ爪に近いです。プレイヤーからのフィードバックによると、スパイクが足と連動してその存在感をなくしてしまうように感じられるそうです」
クリスティアーノ・ロナウドもこの『マーキュリアル スーパーフライ VI』をすぐに気に入り、「新しいマーキュリアルの第一印象は、史上最高のスパイクそのもの。すぐに足にフィットします。素材、デザイン、新しいテクノロジーすべてが素晴らしい」と話したそう。
そして、忘れてはいけないのが、Nikeオールコンディションズコントロールテクノロジー(ACC)の進歩だ。
これまでのACCは、仕上がったフライニットのプロダクトの上に塗布していたが、新しいACCはニットを編む前の糸に浸透させる形を採用。これにより、機能を損なうことなく、シューズ表面にこれまであった膜を一枚取り除くことができるようになった。その結果、立体的なアッパーが艶をとったマットな仕上がりになり、手触りも優しく、しかし悪天候にも対応できるものになっている。
20年目の「マーキュリアル」を記念し、前足の小さめのスウッシュ(※Nikeロゴ)と、かかとへ大胆に“M”をあしらったすっきりとしたデザインに。柔らかく一枚仕立てのライニングを内側に用いることで、スパイクの部材の数も減らしている。
「マーキュリアルはミニマルで流線型にするのが一番なのです。しっかりとできたデザインには余分なパーツは要りません」と、リー氏は説明する。ちなみに、『スーパーフライ VI』はダイナミックフィットカラーが少し短くなり、足首を完全に覆わない形状となった。
すでに先週末からピッチにお目見えした、新しい「マーキュリアル」 。
Nike Mercurial Vapor XII
本日2月15日よりNike.comとサッカーショップKAMO、さらに2月16日よりその他先行販売対象店舗にて先行販売が行われ、2月26日からいよいよ一般発売が開始される。
また、本日22時から先行販売のライブ配信が行われるようだ。豪華ゲストが登場するこちらも注目!