三崎高校跡地 複合施設、2018年12月完成の見通し

 三浦市は15日、県立三崎高校跡地(同市初声町下宮田)で計画している民間との複合施設の建物が12月に完成するとの見通しを示した。施設はスーパーマーケットなどとして利用され、市が建物内に整備する「市民交流センター」は2019年3月に開設する見込み。

 跡地の利活用は、早期に事業化するA地区(約1万4千平方メートル)と、具体的な土地利用や事業手法を今後検討するB地区(約3万7千平方メートル)に分けて整備。A地区にはスーパーマーケットをチェーン展開するベイシア(前橋市)が進出し、同社が整備した商業施設の一部を市が借りて市民交流センターを開設。B地区は市役所の移転候補地で、図書館も建設する方針という。

 市は15年2月にベイシアを事業者として選定し、当初は17年4月の供用開始を予定していたが、契約の遅れや周辺の道路・交通計画が定まらなかったことから約2年延びていた。

 跡地は国道134号と県道26号をつなぐ引橋交差点前という交通の要所で、施設建設でさらに渋滞することが予想されていた。県警など関係機関と協議を重ね、小網代の森入り口の交差点を改良し、右左折用のレーンを設けることなどで渋滞増加の抑制を図ることにした。協議を終え、昨年12月に都市計画が決定。今年4月以降に施設建設工事に着工し、工事完了後の12月中の開店を目指している。

 18年度当初予算案には、周辺の道路工事など関連経費計約2億3千万円を盛り込んだ。

 吉田英男市長は「(市民が)有効に活用できるよう準備したい。(跡地内に昨春)消防署もできて、まちが変わっていく形を見せることができる」と期待を示した。

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