「保留児童」3747人 川崎市

 川崎市で今年4月の認可保育所の利用を申請し1次利用調整終了時点で内定していない「保留児童」は3747人いることが15日、分かった。昨年の同時期より196人多かった。

 市こども未来局によると、申請者数は前年比466人増の1万666人で、そのうち内定者数は270人増の6919人だった。保留児童の数は高津、宮前区を除く5区で増え、最も多かったのは中原区で1031人(44人増)だった。

 市はこの4月に向け、認可保育所などの受け入れ枠を1896人増やしたが、申請者数も増え前年並みの保留児童数となった。市は、欠員の生じた保育所に対する申請を受け付け、2次利用調整した結果を今月14日に保護者に発送した。

 市事業調整・待機児童対策担当は「預け先が決まっていない保護者に対し、認可外の川崎認定保育園、幼稚園の預かり保育、年度限定保育などを案内し、ニーズに応えられるよう各区役所で3月末まで待機児童解消に向けて取り組みたい」としている。

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