合同製鉄の機械式鉄筋継手、土木研究センターから全サイズで最高性能評価 太径・高強度品に注力

 合同製鉄(社長・明賀孝仁氏)はこのほど、鉄筋棒鋼の機械式継手「EGジョイント(標準タイプ)」と「EG打継ジョイント(ナットレスタイプ)」について、土木研究センターから4階級で最も高い「SA級」の性能評価を全サイズで確認を受けた。全サイズで「SA級」を確認済みとなったのは合同製鉄が初めて。「SA級」は橋脚など太径・高強度で使用されるケースがある。近年は土木工事で「SA級」が求められることが増えており、同社は全サイズ「SA級」で他社との差別化を図り、土木分野での太径・高強度の受注に積極的に取り組む。

他社と差別化図る

 同社の船橋製造所(千葉県船橋市)で生産する「EGジョイント」と「EG打継ジョイント」は、鉄筋端部に摩擦圧接したネジを相互につき合わせ、カプラーで結合する継手。トルクレンチで締めるだけのグラウトレスなため廃棄物が出ず、短工期というメリットがある。両製品とも1999年に発売された。

 土木研究センターの性能評価は4階級(C級、B級、A級、SA級)あり、「SA級」は強度や剛性、伸び能力、すべり量の性能が最も高い。

 同社では2012年に土木研究センターから初めて「SA級」の確認を受けた。その後、4回にわたって段階的に「SA級」の確認を得てきた。

 最後の5回目となった昨年12月18日付で「EGジョイント」の2鋼種16サイズと、「EG打継ジョイント」の2鋼種10サイズについて評価を得て、全サイズ「SA級」確認が完了した。

 同社では従来以上に土木分野への販売を強化し、同分野での機械式継手の販売を倍増したい考え。

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