影島興産、ステンレススクラップ業の太陽金属を完全子会社化 リサイクル事業を深化・拡大へ

 鉄スクラップ業、影島興産(本社・横浜市神奈川区、社長・影島一吉氏)は、ステンレススクラップ業、太陽金属(本社・川崎市大川町13―5)を1月31日付で完全子会社化した。後継者難に対応したもので、影島興産が太陽金属の全株式を取得。事業を継続していく。太陽金属の社長には1月31日付けで影島一吉氏が就任し、前社長の池谷智美氏は顧問となった。影島興産としてはステンレススクラップ分野に事業領域を拡大し、リサイクル業として一層の深化を図っていく考え。

 太陽金属は1953(昭28)年12月設立のステンレススクラップ業者。ステンレススクラップのほか、特殊金属や合金鉄も扱う。年間扱い量は3千トン弱で、直近の売上高は2憶8400万円(17年8月期)。主な販売先は日鉄住金物産。

 工場面積は約1485平方メートル。主な設備は、ステンレス薄板を切断するスケアシャーのほか、20馬力のスクラップシャー、5トンと2トンの天井クレーン、50トントラックスケールなど。従業員は5人で、雇用は影島興産が継続する。

 これまで影島興産は太陽金属と取引関係はなかった。ただ、かつて両社の創業者に親交があったことから後継者難に悩む太陽金属を影島興産が買収し、同社の事業を継続することとなった。

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