フォース・インディアF1、ハロの影響で2018年型マシンは保守的なアプローチに

 フォース・インディアは2018年型マシンを発表する際、新しいマシンのデザインに対して保守的なアプローチとともに安全策を取ることを選択し、革新的なことは一切行わないようだ。

 シルバーストンに本拠地を置くフォース・インディアは、プレシーズンテストが始まる前日の2月25日に、バルセロナで『VJM11』を発表する予定となっている。

 テクニカルディレクターのアンディ・グリーンによると、新しいマシンのデザインは保護デバイス“ハロ”の複雑さと、これを一体化させる作業の難しさによって方向性が決定された部分があり、今季のチームは安定を求めることになったという。

「ハロの導入によって大きな変更が必要になった」とグリーンはAuto Motor und Sport紙に語った。

「だから我々はテスト開始に向けて、古いモデルのマシンと近い状態にしようとしている」

「(2018年型の)マシンはもう少しエレガントだが、見た目は昨年のものにとても近い。我々はきちんと機能することが分かっているマシンで、バルセロナに行きたいのだ」

「これは今後、非常に大きく前進するための開発を始めるにあたっての良い基盤となるだろう」

 フォース・インディアは、セルジオ・ペレスとエステバン・オコンという才能あふれるペアを含む競争力の高いパッケージを頼りに、強く一貫性のある実績を2018年も維持したいと望んでいる。

 しかしながらチーム副代表のボブ・ファーンリーは、マクラーレンとルノーという侮れない勢力が、後方から追い上げてくるだろうと考えている。

「彼らは重大な脅威であり、我々は真剣にそれを受け止める必要がある。確実に対応できるよう我々自身がかなりの作業をする必要がある」と先月ファーンリーは述べた。

「それら3チームのマシンは容赦なく追い上げてくるだろう。3チームは激しい戦いを繰り広げることになる」

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