世界を見聞、研修船出 東海大生「望星丸」で42日間

 東海大学の海洋調査研修船「望星丸」(2174トン)が15日、オセアニア諸国の島々を巡る42日間の海外研修航海に横浜港から出港した。各キャンパスの研修学生98人と海洋学部の航海学専攻学生18人、乗組員ら計157人は研修の成功と安全航海を誓った。

 この航海は異文化理解や環境保護、協調性の大切さなどを船内生活を通じて学ぶプログラムで、1968年から累計3734人の学生が参加。50回目となる来年の記念航海に向けて、今回初めて横浜港から船出した。

 横浜市中区の横浜港大さん橋国際客船ターミナルで開かれた出港式で、同大の松前義昭理事長は、自身も75年に乗船した経験を踏まえて「仲間たちとの船での生活は素晴らしい体験となり、大きな財産になる」とあいさつ。研修学生の1人で政治経済学部の戸原拓海さん(20)は「父親の勧めで乗ってみたいと思った。海に関係する仕事に就きたいので、将来に役立つ経験をしたい」と話した。

 ミクロネシア連邦やバヌアツ、サモア、マーシャル諸島の各港に寄港し、現地の大学への訪問や船上交流会などを予定。3月28日に静岡・清水港に帰港する。

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