横須賀市内の救急車の出動件数が、過去最多となった昨年を超えるペースで増えている。出動件数の増加は、現場到着の遅れにつながるため、市消防局は「救える命を救うため、緊急性がない場合は自家用車やタクシーを使ってほしい」と呼び掛けている。
市消防局よると、13日までの今年の出動件数は3276件で、前年同日と比べて57件増えた。このままでは、統計を取り始めた1951年から過去最多となった昨年の2万3894件を超えるという。
救急車の出動件数は、高齢化を背景に増加傾向にある。「病院に行きたいけれど、搬送手段がなくて救急車を呼んだ」というケースもあり、市消防局は救急車を呼ぶべき症状かを判定できるアプリの活用や、同局が認定した民間の搬送事業者の利用を促している。
アプリは総務省消防庁のホームページ、認定された搬送事業者の一覧は市消防局のホームページで確認できる。