【MLB】前田健太がキャンプ初ブルペン 仕上がり上々、正捕手は「いい球が来てた」

ドジャースの前田健太【写真:盆子原浩二】

昨年は7月末からダルビッシュとチームメート「僕にとって凄く貴重な時間だった」

 ドジャースの前田健太投手が16日(日本時間17日)、キャンプイン3日目で初めてブルペン入りした。正捕手のオースティン・バーンズを相手に30球。バッテリー組集合日の13日(同14日)以来の投球練習となったが、バーンズから「いい球が来ていた」と称えられるなど、上々の内容だった。

 メジャー3年目のキャンプ。前田は「このチームにもすごく慣れてきましたし、メンバー・スタッフというのがあんまり変わってないので自分のペースでできていますし、まあ後は去年の課題、先発で課題がたくさん見つかったので、それをしっかり修正していい結果が出るようにこのキャンプを過ごしていきたいと思います」と話した。「課題」は「すべてのボールのレベルアップというのが一番大事」だという。

 昨季途中からチームメートだったダルビッシュはカブスに移籍。ともに過ごした時間は財産になった。前田は「ダルさんと同じチームでプレーすることができて、もちろんピッチャーとしてたくさん勉強になることもありましたし、一緒にいる時間もすごく多かったので、僕にとっては凄く貴重な時間でしたし、うれしい時間だった」と話す。さらに「同じリーグで対戦する機会もあると思うので、いつか投げ合えたらいいなと思います」とも言うが、今季は同じナ・リーグ西地区に平野佳寿投手(ダイヤモンドバックス)、牧田和久投手(パドレス)と日本人投手が2人増えただけに「日本人の方と対戦する機会が多くなると思うのでそれはすごく楽しみです」と声を弾ませた。

正捕手バーンズも称賛「いいボールが来ていた」

 先発として迎える開幕へ向けて、調整は順調。キャンプイン後、初のブルペンでの投球練習を終え「今日はバーンズに受けてもらいましたし、まあ状態はそこそこ良かったと思います」と振り返った。

「バーンズも『いいボールが来てた』と言ってくれたので、これからキャッチャーとしっかりコミュニケーションを取って細かいところを詰めていければいいなと思いますし、ユニフォームを着て野球をするとまた体の疲れも変わったくるので、しっかりそれに慣れていって実戦形式に入っていけるように調整したいと思います」

 渡米後の2年で29勝をマーク。メジャー全体で先発して2年間で30勝以上を挙げたのは11人しかいない。つまり、前田の勝ち星は「12位」ということになる。

 ただ、前田は「勝ちは本当にね、あの…運というか、そういう部分もあると思うので。ドジャースという強いチームで勝ちをつけてもらった試合がたくさんあるので、まあ別に自分の実力ではないと思ってますし、まあ勝ち星でピッチャーの実力が決まるわけではないんで、難しいとこですね。勝ちがつけばもちろん嬉しいですけど、ただ、その勝ち星に見合ったピッチングができているかといえば、今はそうではないと思うので、それがしっかり内容が伴って勝つ回数が多くなれば思うんですけど」と謙虚に話した

 1年間ローテーションを守り、ワールドシリーズ制覇。最大の目標に向けて徐々に状態を上げていく。

(Full-Count編集部)

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