ラトバラ「本当に厳しい1日。力をフルに発揮できなかった」/WRC第2戦スウェーデン デイ2コメント

 2018年のWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンは2月16日、SS2〜8が行われ、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合首位に浮上。総合2番手にアンドレアス・ミケルセン、総合3番手にヘイデン・パッドンがつけ、ヒュンダイ勢がトップ3を独占した。

■Mスポーツ・フォード

●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合10番手

セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)

「難しい1日だったけれど、解決手段が見つからなかった。”雪かき役”だから、チャレンジングなコンディションになることは分かっていた。特に2度目の走行ではね。でも、僕らの誰もが予想していたよりも、悪い状況だった」

「何度かプッシュしようとしたけれど、こんなコンディションだとコース上に留まることしかできなかった。後続車は、みんな同じラインを走るから、マシンが通るたびにどんどん速くなっていくんだ」

「明日もコンディションがよくならないことは分っているけれど、僕らはかなり遅れているから、これ以上失うものはない。明日もラリーを戦って結果をみるだけだ」

●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合11番手

「最高の1日とはならなかったね。今朝はペースに苦労していたけれど、パンクしたのはかなり残念だった」

「多くのトップ走者たちが同じ石にヒットしていたから、僕らは運が悪かっただけだ。だけど正直に言うと、その後もまだ苦労していたから、今夜いくつかセッティングを変更する予定だ。明日、やれるだけやってみるよ」

●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合6番手

「今日の僕らのパフォーマンスには満足しているよ。まだ先頭走者たちと戦えるペースではないから、明日に向けて改善しなければならないことがいくつかある」

「いまのところ順調だし、その経験を積まなけれならない。だけど、改善している姿も見せたいから、明日はもう少しうまくやりたいね」

■ヒュンダイ・モータースポーツ

●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合2番手

アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)

「僕たちはいいスタートを切ったし、3台すべてのヒュンダイ・モータースポーツのクルーが、金曜日の終わりに総合トップ3に入ったことは本当に素晴らしいよ」

「午前中の走行は、自信をつけリズムを築くために使った。ステージごとにパフォーマンスが良くなっていき、ランチタイムサービスの前にはステージ優勝もできた」

「自分たちの進歩にとても満足している。もちろん出走順が1番のドライバーが不利なことは間違いないけれど、出走順が遅い僕たちにとってもトリッキーなイベントだったよ」

「今日の母国ノルウェーを走るステージをじっくり楽しんだよ。サポーターが、僕たちが日曜の午後に良い結果を出すところを見届けられるよう願っているよ」

●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合首位

ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)

「なんて1日だっただろう! 僕たちはただ自分の仕事に集中し、中盤の出走順から自分たちにできることをやった」

「ひとつのミスもすることなく、一貫性と速さを維持することが僕たちの目標だった。マシンの感触はよかったし、とても正確なセッティングができていたから、快適だったよ」

「スノーコンディションのなかで、上位のマシンは少し苦戦していた。プッシュするたびに、後ろのドライバーのために最速のライン取りを紹介しているような気がして、バランスを取るのがトリッキーだったね」

「先が長いことは分かっているけれど、ヒュンダイi20クーペWRCが3台すべて総合トップ3に入ったことで、とても士気が上がった」

「ここでは優勝を目指して戦っているけど、明日自分たちに何ができるかは様子を見ないといけない」

●ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合3番手

「2018年の僕たちの最初のWRCイベントに戻って来ることができてうれしいよ。今日の目標は、リズムを取り戻すことだった」

「コンディションは簡単なものではなかったね。マシンをコースから外さないように意識し、マシンと自分のドライビングの両方をステージに適応させていかなければならなかった」

「午後の走行ではわだちがはっきりしてきた。ラインの外側を行こうとするとコントロールを失ってしまうから、時折引き返さなければならなかった」

「出走順が助けになったけど、僕たちは今日は慎重なアプローチを取って着実に走行したかったし、そうすることができたよ。改善の余地はあるけれど、順位には勇気付けられたし、明日はもっと力を出していく」

■シトロエン・レーシング

●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合10番手

「僕たちにとってとても困難な1日だったが、最後までやり通すことができた」

「(オット)タナクと(ヤリ-マティ)ラトバラのペースからそれほど遅れていたわけではなかったが、充分にいい感触を掴めず、リスクを冒す用意もできていなかったので、無理をして追い上げようとはしなかった」

「明日の出走順もあまり良くないから、慎重なアプローチをとって、僕たちの前で何が起こるか注視することにするよ。順位を上げられるチャンスがあれば、それを活用する準備はできてるしね」

●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合4番手

「今日はいい出走順だと分かっていたけど、本当にうまくいってとてもうれしいよ。僕のC3 WRCは本当によく走ってくれた。明日は面白い日になるだろう!」

「ただ天候がどうなるか様子をみなければならない。今日の午後には、氷の隙間からグラベル(未舗装)路面がすでにかなり顔を出していたからね」

「レッキ走行では、明日のステージは今日よりもコンディションが悪そうだった。2回目の走行ではコンディションはもっと難しいものになるかもしれない」

●マッズ・オストベルグ(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合5番手

マッズ・オストベルグ(シトロエンC3 WRC)

「簡単な1日ではなかったけれど、僕はとても満足しているよ。ここに着いたときには、ペースがこれほど速くなるとは予想していなかった」

「今日の午後の路面のコンディションは、テストのときとは随分違っていて、僕のセットアップは理想的なものではなかった。でも精一杯戦ったし、C3 WRCについてたくさんのことを学んだよ」

「ここでの経験が残りのラリーでより競争力を発揮する助けになると、大きな望みを持っている」

「特にノルウェーよりもスウェーデンでのステージの方がより良い感触を持てていたから、明日スウェーデンに戻るのが待ちきれないよ!」

■トヨタ

●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合8番手

「本当に厳しい1日だった。まず、朝のSSではコースが新雪に覆われ、午後の再走SSでは、直前に走ったヒストリックラリーカーによって幅の狭い走行ラインが刻まれていたんだ。そのラインを外れると非常に滑りやすく、なぞって走るしかなかった」

「そのため自分の力をフルに発揮して攻めることができなかったけど、仕方がない」

「それでもクルマにはとても満足しているから、明日はよりポジティブな状況になることを期待しているよ」

●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合9番手

オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)

「今日はとても苦労した。コース上には大量の雪があり、外から見ている分にはいいけど、走る立場からすると大変で、タイヤのグリップがまったく感じられない状態だった。とにかく、今日は非常に難しいロードコンディションだったと思う」

「もし明日、走行順が後方だったならよかったけど、残念ながらそうではなく今日と同じような早い走行順だから、きっと苦労するだろうね」

●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合7番手

エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)

「非常にトリッキーなコンディションだった。特に再走SSでは轍(わだち)が深く刻まれ、滑りやすい雪が積もっていたためミスをしやすく1回目の走行時よりも大変だったよ」

「SS6ではクルマのフロントを雪壁に当て、大量の雪がエアフィルターに入ってしまい最後の5kmは大幅にパワーが落ちた状態で走ることになり、30秒程度ロスしてしまった:

「ただしラリーはまだ2日間あるし、今日はポジティブに感じられることも多くった。自分自身のスピードに少し驚いたくらいさ。明日もこのいいフィーリングを保ち、楽しんで走りたいと思う」

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