全面サポートを約束「納得するまでやればいい」
エンゼルスのイアン・キンズラー内野手が17日(日本時間18日)、米アリゾナ州テンピのキャンプ施設に合流し、“二刀流”大谷翔平投手と共闘する楽しみに声を弾ませた。
昨季までタイガースでプレーしたキンズラーは、オフにトレード拒否権を解除してエンゼルスへ移籍した。拒否権を解除した理由の1つが大谷の加入だったという。
「もちろん主な理由の1つだよ。何度も映像を見たけど、明らかに投手でも打者でも才能がある。それをプロというハイレベルで続けてきているんだからスゴイ。是非一緒のチームでやってみたいって思うだろ」
アメリカでは大学生まで投打の二刀流を続ける選手は数多くいるが、プロ入りと同時にどちらか一方を選択することが多い。だが、キンズラーは「できるんだったら、無理だと思うまで続けてみればいい。他人と違う可能性を持っているんだから」と話す。
大谷へ抱く期待、「これから二刀流のトレンドを巻き起こせばいい」
「固定観念でどちらか一方を選ばなければならないと思っていたけど、両方できるんだったらやってみればいいんだよ。オオタニがその固定観念を吹き飛ばすパイオニアのような存在になれば面白いね。野球の歴史を振り返ってみると、いろいろなトレンドがあるけれど、オオタニがこれから二刀流のトレンドを巻き起こせばいい」
初対面した大谷の体格に驚いたというベテラン内野手。球宴に4度選出され、ゴールデングラブ賞の受賞経験も持つキンズラーは、23歳の二刀流がパイオニアとして新時代を開拓する姿をどんな形でもサポートするつもりだ。
「自分が納得するまでやってみればいい。チームみんなでサポートしていくよ」
強力な援軍を受けた大谷は、前人未到の地へ歩を進めていく。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)