短編映画の魅力発信 オンラインシアター開設

 ショートフィルム専門のオンラインシアター「ブリリアショートショートシアターオンライン(BSSTO)」が14日、開設された。昨年12月に閉館した横浜・みなとみらい21(MM21)地区の短編映画専門館を引き継ぐ情報発信源として、運営団体は「ショートフィルムの魅力を発信していきたい」と意気込む。

 ショートフィルムをインターネット上で配信し、上映イベントなど映画の多様な楽しみ方も提案。10作品でスタートし、以降2週間に1本ペースで新作を公開、常時6本以上が視聴可能になる予定。会員登録すれば無料で視聴できる。

 開設時には、4カ月間宇宙に滞在している宇宙望遠鏡の整備士のウクライナ人男性と英国に住む若い女性の交流を描いた「ロシアン・ルーレット」(5分)などを配信する。

 配信映画を選ぶ磯山亜希さん(36)は「起承転結も含めて、短い中にさまざまな要素が盛り込まれている。一方ですべてを伝えず、『削りの美学』と評する人もいる」と魅力をアピール。「世界各国の映画を見ることができるので、まるで旅番組を見ているような感覚も味わえる。見終わった後にほかの人に話したくなるような作品を提供していきたい」と話す。

 BSSTO上では著名人のインタビューや屋外上映イベント、映画祭などの情報も掲載する。編集長の大竹悠介さん(28)は「スマホの普及などで手軽に映画を見ることができるようになった。現代のライフスタイルにあった『ショートフィルムのある生活』を多角的に紹介したい」と抱負を語る。

 アドレスは、http://www.brillia-sst.jp/

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