平成のかさ地蔵 西区円満寺 横浜市中区・横浜市西区

真新しい前掛けと頭巾に、心なしか地蔵も嬉しそう

 節分会の喧騒でにぎわう西区久保町の円満寺の本堂前に、真新しい前掛けと頭巾に身を包んだ6体のお地蔵さまを発見―。

 この真っ赤な前掛けと頭巾は、同寺の檀家で南区在住の斉藤栄子さんの手作り。地蔵が建立された14年前から、毎年欠かさず一年に一度、新しいものを縫ってお供えしている。中には「身体健全」などの文字が書かれたものも。「今年はちょっと遅くなってしまい、節分の時期になってしまいました」と斉藤さん。

 地蔵は同寺で現在「院代」を務める元執事が寄贈したもの。仕草がそれぞれ違う6体の地蔵は、仏教の六道を表しているという。

 それにしてもまるで「かさじぞう」のような話。昔話のように、幸せなことがありますように。

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