学童クラブ5カ所拡充 「空白」解消へ教室改修

 横須賀市は2018年度、放課後児童対策を強化する。民設民営の放課後児童クラブを5カ所拡充するほか、現在クラブがない小学校区内に公設のクラブを設置するため、教室を改修する。市教育・保育支援課は「空白校区の解消を早急に行いたい」と話している。

 放課後児童クラブは現在市内に62カ所あり、すべて保護者会や法人などが事業者となり指導員を雇用する「民設民営」。小学校の空き教室や民家などを使い、食事作りや工作といったさまざまな活動を行う。市は一定の要件を満たした学童クラブに対して運営費などの補助する仕組みで、4月からは「浦郷ふじ学童クラブ2」(追浜東町)や「第二みつわクラブ」(田戸台)など5クラブが開所を予定している。

 一方で走水、逸見、沢山の3市立小学校区にはないため、市はニーズの調査を踏まえて公設のクラブを設置する方針。18年度はこのうち1校の教室をクラブ用に改修する。

 また市立荻野小で実施している「放課後子ども教室」事業も拡充する。学習支援を中心に開校日の午後4時半まで行われており、18年度は2校に増やす。21年度には6校に増やしたい考えで、同課の担当者は「荻野小での試行の結果、ニーズがあることが分かった。今後もできるだけ多く展開していきたい」と話している。市は18年度当初予算案に、こうした放課後児童対策の推進として約6億4500万円を計上した。

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