ツヅキ、試験研究拠点を開設 品質管理の体制強化

 ツヅキは2019年10月をめどに大阪府東大阪市に試験研究拠点を開設する。同社では集合住宅などの改修で外壁や建材の設計・製造・施工などを一貫するビジネスに注力しており、商材や工法の幅を広げている。その中で評価・試験の機能を強化し、品質管理体制をさらに盤石にすることが狙い。

 同社では今後高まる改修関連需要の取り込みに向けて、外壁・断熱関連メーカーやタイルメーカーなど関連する事業分野の企業と積極的に業務提携。製品や施工法で顧客の選択肢を増やすことなどで競争力を強化している。今回の試験研究拠点の開設で品質力を担保しながら提案の幅をさらに広げていく。

 試験研究拠点は現在手摺加工を行っている子会社のT.H.O.が入居している建屋に開設。T.H.O.は同年8月に大阪工場が砺波工場に集約されるため、空いた建屋に移転される。投資金額は設備などで約1億円の見込みとなっている。本社から約800メートルの立地で、本社の研究開発部門が使用する予定。

 同社ではこれまでにも研究開発部門を強化。理工系の人材採用に注力して開発部門を約20人まで増員しているほか、業務提携する建材メーカーの設備を活用するなどの取り組みを進めている。

© 株式会社鉄鋼新聞社