「孫育て」事情学ぼう 子育て支援拠点で講座

 祖父母世代が最近の子育て事情について学ぶ「孫まご講座」が20日、横浜市青葉区の区地域子育て支援拠点「ラフール」で開かれた。祖父母側の4人が育児支援の専門家や子育て真っ最中の母親らと語り合い、情報交換した。

 孫がいる人や、これから孫ができる人、孫はいないが子育てを応援したい人などシニア世代を対象に、2011年度から同施設の主催で始まった好評企画。

 ラフールの山田範子施設長が青葉区の子育て状況について説明し、「最近の親は頑張りすぎ、悩みを1人で抱え込んでしまう傾向にある」と指摘。インターネットで調べた情報だけに頼らず、子育て支援施設に電話や対面で相談することの大切さや、一時預かりなどの活用について紹介した。

 「○×」形式のクイズに答えて最近の育児について学ぶコーナーでは、以前は子どもの日光浴が奨励されていたが、最近は屋外の紫外線が強くなってきたため対策が重視されていることなどを学んだ。

 ディスカッションでは、若い母親が抱える子育ての悩みや、祖父母世代の思いなどが気さくに語られ、会話が弾んだ。同施設スタッフは、子育て支援拠点は親と子だけでなく、祖父母にも情報収集や相談で利用してほしいと呼び掛けた。

 この日初孫が産まれる予定という主婦(54)は「若い母親や同じ立場の祖父母世代の人と、じっくり話せる貴重な機会が得られた」と話していた。

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