知恵絞り社会課題解決 公開プレゼンに4団体

 川崎市中原区が2018年度に実施する市民提案型事業の公開プレゼンテーション審査会が20日、同区役所で開かれ、四つの市民活動団体が知恵を絞った企画を発表した。

 同事業は新住民が増加している同区で地域社会の課題解決を目的に、区民と区が協働で行う取り組み。この日はコスギフェスタ実行委員会の「コスギんピック@こすぎコアパーク」、中原区・子どもの本を考える会の「子どもたちにより良い本を!」、川崎フロンターレ中原アシストクラブの「たのしく食べる!食育フロンターレ講座」、現代人形劇センターの「中原区・乙女文楽伝承プロジェクト」の4企画が、スライドを交えて各団体から提案された。審査委員からは活動の周知方法や地域との連携策、事業の継続性などについて質問が相次いだ。

 審査委員長を務めたかわさき市民活動センターの小倉敬子理事長は中原区の特性について「新しい住民が増えている」とし、地域のつながりを深めるために「効果的な事業を選定したい」と話していた。

 各企画は公益・公平性や必要性、先駆性、発展性などを審査され、選定された企画は区長に答申後、区の事業として3月中旬ごろ決定。事業予算は1事業当たり最大50万円で、18年度の予算確定(川崎市議会の議決)で正式決定する。

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