宇佐美は香川真司をも超える才能の気配があったが…… 独紙「本当のスターになる最後のチャンス」

デュッセルドルフでプレイする宇佐美 photo/Getty Images

今では日本人選手の多くが海外でプレイするようになり、世界的に知名度の高い選手も増えた。中でもドルトムントMF香川真司はブンデスリーガで日本人最多得点記録を塗り替え、マンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれた経歴から史上最高の日本人選手との評価を受けることも珍しくない。

しかし、デュッセルドルフでプレイするFW宇佐美貴史はその香川をも超えるチャンスを持つ天才だった。そう紹介しているのは独『Rheinische Post』だ。宇佐美は今節のグロイター・フュルト戦で右足から豪快な同点弾を放ち、チームを敗戦の危機から救った。同メディアは宇佐美を天才だと絶賛しており、その才能に疑いはない。ただし、ここまでスムーズなキャリアを歩んできたわけではない。それは25歳の今ブンデスリーガ2部のデュッセルドルフでもがいていることが証明していると言えよう。

2011年夏にはバイエルンに引き抜かれ、海外挑戦の1歩目は驚くほど快調なものだった。しかしドイツ王者で若き日本人選手がいきなり活躍できるほど甘い世界ではなく、宇佐美はホッフェンハイム、ガンバ大阪復帰ともがいてきた。2016年夏にはアウグスブルクに移籍して2度目のブンデスリーガ挑戦を果たしたが、ここでもチーム戦術に上手く合わずに出場機会は増えず。そして今はデュッセルドルフだ。

同メディアは「本当のスターになる最後のチャンスかもしれない」と伝えており、宇佐美にとっては非常に重要な時期だ。クラブシーンだけでなく、2018年は日本代表でも重要な存在になるためのラストチャンスと言えよう。このままロシアワールドカップに出場できなければ、ここからの復活は限りなく難しくなるかもしれない。日本サッカー界最高の才能と思われた宇佐美は、その評価にふさわしい場所へ辿りつけるのか。グロイター・フュルト戦の一撃からもう1度才能を示すことが求められている。

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