長崎市高尾町の市立山里中(増山順子校長、482人)で20日、恒例の「平和の灯を受け継ぐ集会」があり、卒業を控えた3年生が長崎原爆や平和に対する思いを下級生に引き継いだ。
山里中は、爆心地から0・7キロにあった前身の旧山里国民学校が学制改革によって改組され1947年に開設。「平和は山里から」を合言葉に、各学年が積極的な平和学習に取り組んでいる。
1、2年生の代表者が平和公園などの被爆遺構を清掃した取り組みや、被爆者から戦時中の体験を聞き取った活動の成果を発表。3年生は、平和のメッセージを記した日めくりのカレンダーを下級生に贈り、最後に合唱を披露した。
集会後、平和行事の運営などを担う同校の「平和委員会」の前委員長、本多亜衣さん(15)は「長崎原爆を風化させないための学習に取り組んでほしい」と願いを託した。現委員長の紀達也さん(14)は「3年生の活動を発展させて山里中から平和を発信し続けたい」と話した。