京急120周年で名車“復活” 歴代デザイン走行25日から

 京浜急行電鉄は創立120周年を迎える25日、歴代の名車のデザインを再現したラッピング電車の運行を大師線で始めるとともに、京急沿線10カ所で優待乗車証(京急全線片道1回)2枚を先着計12万人に贈呈する。24日には記念乗車券(硬券切符4枚セット)を川崎大師駅で発売する。

 同社は1898年、川崎大師への足として大師電気鉄道が設立。翌年、六郷橋−大師間が開業された。

 【ラッピング電車】「京急120年の歩み号」として、現在は運行していない大正や戦後に活躍した赤茶色の「デ51形(がた)」や赤と黄色の「500形」、現在主流の赤白基調の計4デザインを1編成(4両)にする。発祥の地の大師線で来年2月24日まで運行する。車内の窓上や中づりの広告スペースでは、駅舎などの今昔や同社の歴史を紹介する。

 【優待乗車証】無料配布は25日午前10時からで、ウィング川崎(京急川崎駅)や横浜ポルタ(横浜駅)、京急百貨店(上大岡駅)などで、PASMO(パスモ)やSuica(スイカ)などの交通系ICカードか京急線電車定期券の提示が条件。有効期限は9月24日まで。

 【記念乗車券】230形やデ1形の車両もデザインした、川崎大師−京急川崎・小島新田(140円区間)や黄金町−浦賀・北久里浜・泉岳寺(360円区間)など4枚と特製の京急電車カードがセット。1セット1200円で限定3千セットを24日午前8時から販売する。◇ いずれも詳細は同社ホームページ。同社広報担当者は「長年の感謝を込めるとともに、これからも愛される鉄道を目指していく」と話している。

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