指示役の男逮捕 ATM不正引き出し 3千万円超関与か

 全国17都府県のコンビニATMから18億円超が不正に引き出された事件で、県警が21日、窃盗と不正作出支払い用カード電磁的記録供用の疑いで、東京都内に住む30代の無職男を逮捕したことが、捜査関係者への取材で分かった。

 事件は2016年5月15日に発生。県内では、わずか2時間余りの間に、352店舗で約4億2800万円が引き出された。男はこのうち、3170万円の引き出しに関与したグループの指示役とみられる。県警による逮捕者は19人目。

 逮捕容疑は、別の男(31)=窃盗罪などで服役中=らと共謀し、同日午前、大和市のコンビニATMで偽造カードを使い、現金190万円を引き出した、としている。

 事件を巡っては、南アフリカの銀行が発行したクレジットカードの顧客情報が悪用されており、海外の犯罪組織が関与した可能性も疑われている。

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