竹内幹事長退任へ 最長11年、後任に土井氏 自民県連

 自民党県連幹事長の竹内英明県議(67)が、任期満了を迎える3月末で幹事長を退任する意向を固めたことが21日、分かった。会長の小此木八郎防災担当相(衆院3区)も本人の意思を了承、後任は筆頭副幹事長の土井隆典県議(58)を起用する方針。来年の統一地方選と参院選を見据え、新体制で組織固めを急ぐ考えだ。

 竹内氏は2007年6月、会長に就いた菅義偉官房長官(衆院2区)が幹事長に抜てき。自民が下野した09年、政権を奪還した12年の衆院選をはじめ9回の国政選挙で陣頭指揮を執った。統一選などでも最前線に立ち、歴代幹事長で最長の11年近くにわたり県連の党務を仕切ってきた。

 竹内氏は神奈川新聞社の取材に「自民党を進化させるため、若い世代で士気を上げていくべきだ。新幹事長の下でやる気のある議員をどんどん起用し、チャレンジ精神に満ちた組織に刷新してほしい」と述べた。来年の大型選挙に向けては、新幹事長を多方面で支えていく考えを示した。

 小此木氏は「信頼でき、県連をまとめてきたのは竹内幹事長。もっと続けてほしいという思いもあったが、新しい人にも仕事を覚えてもらいたい」と説明。土井氏を選んだ理由については「『筆頭』として県連全体を見てきた」と実績を強調した。

 来月の県連大会で3期目の会長続投が正式に決まる小此木氏が、新幹事長を指名する。竹内氏の去就は県政界で大きな関心を集めていた。

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