入浴用品紛れ覚醒剤を密輸 県警、容疑で男逮捕

 入浴用品に紛れて覚醒剤を輸入したとして、神奈川、埼玉両県警などは21日、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)の疑いで、埼玉県所沢市、自称会社員の男(61)を逮捕した。

 逮捕容疑は、何者かと共謀し、営利目的で昨年12月8日、段ボール箱に入れた覚醒剤約2・5キロを米国から国際郵便で輸入した、としている。神奈川県警薬物銃器対策課によると、同容疑者は「全く身に覚えがない」と容疑を否認している。末端価格は約1億6千万円相当に上るという。

 同課によると、段ボール箱の中身は入浴用品で、覚醒剤は2個の入浴剤用紙パックに入っていた。宛先は、同容疑者が出入りする埼玉県狭山市の飲食店になっていた。この飲食店経営者は「昨年11月に峰容疑者から荷物の受け取りを頼まれた」と説明しているという。

 横浜税関川崎外郵出張所の検査で発覚した。県警などは背景に組織的な密売があるとみて、21日に同容疑者が関係している埼玉県入間市の指定暴力団住吉会系事務所を家宅捜索した。

 

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