ブラジルのハモーニ選手、新日鉄住金・柔道部を訪問 東京五輪に向け日本で修行

 ブラジル有数のスポーツクラブ、ウジッパで柔道部に所属するハモーニ選手(18)が南米新日鉄住金や柔道部OB・西山将士さんの協力のもと修行のために来日した。

 ハモーニ選手は一昨年の伯全国選手権18歳未満の部で優勝を果たし、東京五輪への出場に向け日本での練習を希望していた。高校が夏休みに入る1月に来日し、新日鉄住金が紹介した帝京大学女子柔道部で今月末まで練習や強化合宿に加わっている。

 今月3日には新日鉄住金広畑製鉄所の柔道部を訪問。得意の背負い投げや、連続技の習得に向け指導を受けた。

 ウジッパは新日鉄住金が設立を支援したウジミナスのイパチンガ製鉄所建設と併せて設けられ、柔道部は当時赴任していた阿南惟正さん(のち新日本製鉄副社長)の活動が起源となっている。現在も新日鉄住金は文化交流の一環で支援しており、広畑の山下雅之ブリキ技術室長がウジミナスへ派遣されていた際は柔道部部長を務めた。

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