神奈川区予算案:地域防災力強化など重点 横浜市神奈川区

 神奈川区が2018年度に行う「個性ある区づくり推進費(自主企画事業費)」の予算案、概要がこのほど明らかになった。「安全・安心なまちづくり」など4施策を柱に、1億586万円を計上した。

 自主企画事業費は、区役所が地域のニーズに応じて個性ある区づくりを推進するための経費。予算は各区に割り当てられており、神奈川区の18年度の予算額は1億586万円で昨年度より61万円減額した。

4つの施策の柱

 18年度予算案では、区の基本目標である「つながり」「安心」「温かさ」を実感できるまち「神奈川区」の実現を目指し、「防災」「健康」「魅力」「協働」の4分野を柱に据えた。

 「防災」分野では、「安全・安心なまちづくり」を掲げ、地域防災力向上事業(1711万円)に重点を置いた。町の防災組織などにおける「地域の防災マップ」作成への支援や、地域から防災の担い手として期待が高い子育て世代向けの防災ガイドの作成など、自助・共助による地域防災力の向上を図る。

 「健康」分野では、「誰もがいきいきと暮らし続けられるまちづくり」を掲げ、介護予防・高齢者支援事業に386万円を計上した。高齢者が住み慣れた地域でいきいきと暮らし続けられるよう、在宅医療に関するマップの作成や地域の身近な場所での講習会・相談会の開催、「認知症高齢者みまもり協力店」の普及など各種事業を展開する。

 「魅力」分野では、「魅力にあふれた活力あるまちづくり」を掲げ、区制90周年を契機に創出した区の魅力を次世代につなげる。「協働」分野では、「地域の力やつながりをはぐくむまちづくり」を掲げ、地域活動のすそ野を広げ、協働による地域づくりを進める方針。

 予算編成にあたり区総務課では「限られた予算の中で、メリハリをつけた編成となった。地域課題について着実に進めたい」としている。

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