ミカンで二宮描こう 葛飾北斎の浮世絵再現

 葛飾北斎が浮世絵に描いた二宮の風景を数百人で「みかんモザイクアート」にする催しが25日、二宮町生涯学習センター・ラディアン(JR二宮駅北口徒歩7分)で行われる。町商工会青年部の主催。ちぎったミカンの皮をでんぷんのりで貼り付けて、縦3・6メートル、横5・4メートルの作品を仕上げる。

 「富嶽三十六景」の相州梅沢(現在の二宮町山西と川匂辺り)をモチーフに簡略化。皮の表のオレンジ色と裏の白色、少量だがヘタの緑色を生かして、富士山と鶴に、浮世絵にはないものの町の名所である「菜の花畑」の絵と、「にのみや」の文字も加える。

 青年部広報委員長の三好祐太さん(32)が、日常的に手土産としてもらうミカンから「絵が作れたら面白い」と発案。併せて北斎が二宮を描いていたことを知ってもらえればと企画を進めた。

 用意するミカンは、町内の生産者からの寄贈も含め120キロ以上。事前に皮をむき、実は絞ってジュースにして制作参加者と見学者に提供する。

 モザイクアート作りはラディアンのイベント広場で午前10時から正午ごろまで。完成作品は3月6日まで同館に展示する予定。参加申し込み・問い合わせは、青年部事務局電話0463(71)1082。

© 株式会社神奈川新聞社