鈴木鋼材、新シャーリング工場が完成 内製化で小口・短納期に対応

 各種一般鋼材の流通加工業、鈴木鋼材(本社・東京都八王子市、社長・鈴木正通氏)が本社敷地内に建設していた鋼板シャーリング用の新工場が完成した。

 シャーリング加工は従来通り外部委託をメーンとするが、一部を内製化することで小口・短納期の注文に柔軟に対応していく。

 新工場は、本社建屋の北側にある駐車場の一角を整地して建設。10月に地鎮祭を営み、基礎と建屋の工事を進めていた。

 構造は鉄骨造平屋で、床面積は113平方メートル。工場内にはシャーリング機(相澤鉄工所製)1基を新設した。対応サイズは厚さ6・5ミリ、幅2500ミリまで。

 このほか、既存工場にあった形鋼切断用のバンドソー機や切断・穴あけ用のユニットワーカーも移設。

 空いたスペースを生かして薄板などの在庫能力を拡充するとともに、従業員の動線を確保することで作業効率化や安全対策の強化も図る。

 鈴木社長は「試作品など少量で細かな加工を自社でもできるので納品までの時間短縮が図れるのが大きな利点」と新工場建設の狙いを説明。自動車関連や産業機械、電機向けの鋼材需要が多いことから、伸びしろのある加工受注に注力していく。

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