注意報で分かる天気回復の兆し

関東ではきのうからけさにかけて雨や雪が降りましたが、この時間はだいぶ日差しが戻ってきました。ほんの数時間前までは雪が降っていたのに今は晴れているという状況に、天気が急速に回復したイメージです。天気回復のスピードは原因や状況によってさまざまですが、発表されている注意報で推測することができます。
たとえば今回。宇都宮ではきのうの夕方に、濃霧注意報が発表されていました。きのうの夕方段階では翌日の明け方まで雨や雪が降る予想となっており、その時点では濃霧注意報がでる状況ではなかったのですが、実際には発表されたのです。
では、なぜ発表されたのか。それは翌日の朝には天気が回復し、急速に晴れてくると予想したから。雨上がりで湿った空気が残っている状態で晴れて放射冷却が強まると、濃い霧がでやすくなります。気象台にも確認した所、翌日の朝には急速に晴れて、濃い霧が発生すると判断したとのことでした。
注意報は天気が崩れることだけでなく、回復してくることも知ることができるんです。

気象予報士・多胡 安那

画像について:23日の天気予報。

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