記録的な不漁で資金繰り悪化、北海道の(株)丸浜一水産が破産

 (株)丸浜一水産(TSR企業コード:040039269、法人番号:5460401000283、根室市西浜町8-123-5、設立昭和56年2月、資本金1000万円、濱邊一男社長)は2月21日、釧路地裁根室支部に破産を申請した。申請代理人は木名瀬広暁弁護士(根室ひまわり基金法律事務所、同市緑町2-28、電話0153-29-2661)。
 負債総額は約1億6000万円。

 地元近海で水揚げされるサンマ、カレイ、キチジ、カジカなどの鮮魚を主力として、北海道内にある水産物荷受会社を中心に販路を構築していた。平成3年12月期には6億6021万円の売上高を計上していたが、以降は不漁や同業間での競争が激化し、26年12月期には売上高が2億1961万円に低下。さらに、過年の損失処理を実施したことにより、債務超過に転落した。
 以降も記録的な不漁が続いたことで、28年12月期の売上高は1億9128万円まで低下。金融債務の返済のリスケジュールなどで凌いできたものの、29年も地元近海の水揚量が減少したことで資金繰りに行き詰まり、今回の措置となった。

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