国道357号 八景島―夏島間 今夏着工へ 市長「活性化の一歩」 横須賀市

 国と県・横浜市・横須賀市で構成される「横須賀地区道路ネットワーク検討会」が今月19日に開かれ、国道357号延伸について、夏島交差点の改良工事に着手することを明らかにした。

 現在、横浜八景島が終点となっている国道357号。夏島町までの区間(約2・3Km)は1998年に都市計画決定されたまま未整備の状態が続いていたが、昨年9月に上地克明市長らが国土交通省を訪ね、「早期着工に向けた手続きに入りたい」との回答を得ていた。同年11月には関係機関による検討会が設けられており、今回は事業の進め方について話し合われた。

 計画区間のうち、八景島から横須賀市側までは海上を通るルートとなっているが、工事に着手するのは日産追浜工場と追浜公園の間にある「夏島交差点」周辺。歩行者と自動車の事故が発生している地点でもあり、約30年間棚上げになっていた計画が、既存道路の改良工事から進められる形となる。2017年度の国の補正予算で1億円を計上しており、防護柵の撤去や樹木の伐採、水路の切り回しなどを行うという。

 計画の進捗に対して上地市長は「横須賀の地域活性化につながることであり、大変うれしい。早期整備に向け、市としても全力で協力していく」とコメントしている。

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