マクラーレンF1チームは、開幕戦オーストラリアGPに向け、2018年型マシン『MCL33』の最初のアップグレードを施す予定であることを明かした。
新シーズン開幕を前にしてマクラーレン陣営は期待を膨らませ、自信を深めている。過去3年はパフォーマンスが落ち込み、好結果を出せなかったが、ルノーのパワーユニットを搭載する今年は大幅なパフォーマンスの向上を実現できると期待しているのだ。
マクラーレンの空力責任者を務めるピーター・プロドロモウは、『MCL33』は、走行を始める段階では昨シーズンのマシンに近い状態であるが、開幕戦に向けて大きなアップデートを入れるプランを立てていると語った。
「この3年間でやってきたような形で、マシンの開発に努めてきた」とプロドロモウは語った。
「我々はマシンを進化させるような形で開発しようとしている」
「新車発表では、コンセプトの面では(昨年型と)非常に似たマシンを目にすることになると思う。実のところ、この2、3カ月にわたり、我々は開幕戦のアップグレードに焦点を置いてきた」
「主に集中してきたのはその点で、今現在も同様だ。空力とメカニカルの両面で十分なアップデートを行い、メルボルンに向けて最高の一歩を踏み出そうとしている」
「新マシンの感触が最初の時点で、昨シーズン終わりの頃と非常に近いものになり、同様のパフォーマンスを発揮することを強く望み、期待している」
「願わくば一歩前進していたい。そして、メルボルンの前により大きな変更を行いたいと思っている」
この数カ月、マクラーレンの準備はチーム内でも、ルノーとの共同作業でも、計画どおりに進行しているという。しかしながら次のステップは、レーストラックにおいて『MCL33』を検証することにあるだろう。チームは来週からのテスト期間、カタロニアサーキットで1日に500kmの走行を行うことを計画している。
「走行計画としては1日500kmを予定している」とマクラーレンのエンジニアリング部門責任者であるマット・モリスは語った。
「マシンをすべて完成させ、ルノーのエンジンを搭載してギヤボックスを機能させるという点に関しては、我々は可能な限り良い状態でウインターテストに入ることができると言える」
「たとえエンジンをもっと早期に変えていたとしても、他のものをこれより早く仕上げることはできなかっただろう」