「給食コン」実現へ検討 神奈川県教委、市町村に協力要請へ

 小学校給食の献立の中身や栄養価などを競う県内独自の大会の開催に向け、県教育委員会が検討を進めていることが22日、分かった。食育の推進や栄養士らのモチベーションアップを狙ってコンテスト形式を想定。地域性あふれるメニューを出品してもらおうと、市町村教委に協力を促し、実現の可能性を探る。

 学校給食を巡っては、近年、各地場産品を使った食材を活用するなど郷土色豊かな献立の考案が進んでいる。そうしたアイデアメニューの発表の場として、「全国学校給食甲子園」が毎年開かれており、2017年度も全国の小中学校、特別支援学校、給食センターなど2025件が競った。

 明るい話題がある一方、昨年には大磯町の中学校で食べ残しの多さや異物混入が発覚した。

 桐谷次郎教育長は「学校給食について関心を高めてもらう良い機会。学校給食に携わっている方にとっても専門性の向上などで大きな励みになる」と説明。学校設置者である市町村教委や学校栄養士協議会などから意見を募るとした。

 同日開かれた県議会本会議で、田中徳一郎氏(自民党)の一般質問に答えた。

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