留学生、すし作り体験 藤沢

 留学生に県内産の牛・鶏・豚肉や卵などを使ったすし作りを体験してもらう教室がこのほど、藤沢市藤沢の和食とすしの店「さつまや本店」で開かれた。「おもてなし」とブランド畜産物のアピールを兼ねた試みで、生産農家も参加して「かながわ鶏」や「やまゆりポーク」などをすしネタにアレンジ。最後は店のカウンターで並んで試食しながら交流を深めた。

 プロの職人が教えるすし教室を続ける同店と、かながわ畜産ブランド推進協議会ワーキンググループの共催。慶応大湘南藤沢キャンパスで学ぶ中国とシンガポールからの留学生5人に、「ちがさき牛」「湘南はちみつ」の生産者らも参加した。

 メニューは牛ランプ肉たたき風の握り、鶏もも肉ハニーマスタード軍艦巻などすし5種類に、デザートの「飯田牧場」プレミアムジェラートなど。各自が扱うすしネタは事前に一人前ずつ用意されたが、肉に火を通す作業など下ごしらえの実演と体験も実施した。

 店主で板長の池田一夫さんは「いつもは魚介類を使うので勝手が違う」と言いながら、「いい肉なので、じっくり焼いていくと照りが出ますね」などと解説。すし飯を扱うコツに続いて1種類ずつ巻き方、握り方を伝授した。

© 株式会社神奈川新聞社