ブームも影響?「小机城址」マップに関心 横浜市港北区

ガイドマップを手に小机城の魅力をPRする区役所地域振興課の押切さん

 港北区役所4階、地域振興課に置かれている小机城址ガイドマップは、港北観光協会により1万部が制作、発行された。今このマップへの注目が高まり、同課に立ち寄った際に持ち帰る来庁者も多いという。

 区内にある小机城は昨年4月、公益財団法人日本城郭協会により「続日本100名城」に認定された。また、現在の城ブームもあり区役所には同城に関する問い合わせが増えたことから、協会がガイドマップの発行を決めたという。

 ガイドマップはA3サイズで、表裏にカラーで情報が掲載されている。昨年12月にパシフィコ横浜で行われた城に関するイベント「お城EXPO2017」の会場でお披露目され、区役所のほか、城郷小机地区センター、新横浜駅の観光案内所などにも置かれている。「ツアーで配布したい」と旅行会社から入手を希望する声も寄せられた。

近隣店舗等も紹介

 城の歴史については、横浜市歴史博物館学芸員の文章を掲載。櫓台や空堀といった遺構の位置を示す城跡マップのほか、城の見どころも記されている。加えて、近隣の「篠原城」「茅ヶ崎城」についての記述も。小机駅から小机城址までの案内図には、小机商店街協同組合の協力で周辺の店舗等が紹介されている。

 港北区役所地域振興課の押切ゆいさんは「小机城址は空堀や土塁などの中世城郭の遺構がほぼ原形のまま残されており、続日本100名城選定を契機に全国から注目を集めています。小机城址ガイドマップを片手にぜひ訪れてみてください」と話している。問い合わせ等は、港北観光協会(港北区役所地域振興課内)【電話】045・540・2234へ。

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