「受験」「IT時代の学校」教育の課題論じ合う

 世代や職種を超え、教育現場の課題をグループで議論する「Edcamp Yokosuka」(エドキャンプ ヨコスカ)が24日、横須賀市衣笠栄町の三浦学苑高校で開かれた。2010年以降80以上の国と地域で行われているが、横須賀では初開催。高校生や教員ら約100人が参加し、「受験」や「人工知能(AI)時代の学校教育」などをテーマに意見を交わした。

 エドキャンプは10年に米・フィラデルフィアで第1回が開催され、日本では14年の東京を皮切りに、横浜や鎌倉でも開かれている。

 目的は教育現場での課題解決に向け、アイデアや知識を共有すること。会場では5〜10人ほどのグループに分かれ、このうち「受験」をテーマにしたテーブルでは「日本ではよく出身大学名を聞かれるが、海外では何を学んだかを聞かれる」「ペーパーテストは要らない」といった意見が出された。参加した県立高教諭の片岡哲兵さん(31)は「高校生や予備校の先生など、それぞれの立場からの声が聞けて面白かった」と語った。

 今回は三浦学苑高の1年生9人が当日の司会進行や事前の広報資料の作成、会場のレイアウトなど、運営の主体を担った。リーダーを務めた菅野真央さん(16)は「仲間のおかげで楽しんでできた。今回限りで終わらせず、次も続けたい」と話した。

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