東急田園都市線の新型車両「2020系」が3月末をめどに導入されることを記念し、子どもらが同車両を題材に中つりポスターを描くイベントが24日、横浜市緑区の東急長津田検車区で開かれた。東京急行電鉄(東京都)の主催で、沿線の小学生と保護者27組56人が参加した。
同車両は、2020年の東京五輪・パラリンピックや、22年の同社創業100周年に向けて導入される。イベントは、新型車両や沿線の街に親しみを持ってもらう目的で開催した。
参加者は、2020系に実際に乗り、同社の車両担当者から省エネに優れるなどの特長を聞いた。その後、思い思いの場所に移動し、沿線の街を走る同車両をテーマに、オイルパステルなどで描いた。
特に、柔らかみがある顔をイメージし、にっこり笑っているようなデザインの先頭部分が人気。多くの子どもが先頭車両の前に陣取り、筆を走らせた。
小学3年の室園旺汰さんは、未来の渋谷を2020系が走る様子を熱心に描いた。「2020系は大好き。車内はとても落ち着いて、近未来みたいだった」と笑顔で話していた。参加者の作品は、運行開始とともに中つりポスターとして展示される。
また同日、イベントに先立ち、報道陣に設置工事のために電車にホームドアを積み込む様子が公開されたほか、大井町線に導入する6020系が初めて披露された。