東北地方整備局、点検・修繕計画策定 橋梁、トンネルなど道路構造物

 東北地方整備局はこのほど、2017年度版の「橋梁の長寿命化修繕計画」「道路トンネル個別施設計画」「大型附属物個別施設計画」を策定した。道路構造物の老朽化が進行する中で、定期点検に基づく計画的な更新・修繕を実施し、効率的な道路管理の実施を目指す方針。

 橋梁の長寿命化修繕計画によると、同局が管理する4150橋(鋼橋1367、PC橋1255、RC橋270、混合橋57、溝橋1201)のうち、建設後50年以上を経過する橋梁数が2026年度に41%、36年度には61%に急増すると報告。健全性を確認するため14年度から実施する定期点検では、点検が完了した橋梁のうち「早期または緊急に措置すべき状態」と判定した橋梁が約12%(317橋)に及ぶとした。今後の対応では18年度までに4100橋の定期点検を完了するとともに、18~20年度間で249橋の修繕計画を盛り込んだ(別表参照)。

 道路トンネル計画では、管理する209カ所のトンネルのうち建設後50年以上を経過するトンネル数が26年度に39%、36年度には51%まで増えると指摘。14~16年度で実施した定期点検で「早期に措置すべき状態のトンネル」と判定した50カ所について、20年度までに修繕対策を実施するとした。

 大型附属物計画では、管理する1039施設(シェッド43カ所、大型カルバート339カ所、横断歩道橋266カ所、門型標識等4カ所)のうち、16年度までに546施設の定期点検を実施。その結果、「早期に措置すべき状態の構造物」の判定が64カ所となったことから、実施済みも含め20年度までに58カ所で修繕対策を見込んでいる。

© 株式会社鉄鋼新聞社