拾ったお金を善意に河川清掃で発見

 厚木市南毛利地区のボランティア団体「恩曽川をきれいにする会」が25日、市に現金1万円を寄付した。昨年10月の河川清掃で川底から見つかった7568円に、会が2432円を加えた。「河川の維持管理に使ってほしい」と話している。

 同会は夏と秋の年2回、恩曽川でごみを拾っている。昨年10月1日に住民40人が集まり、川をさらっていると、深さ30〜40センチほどの川底に土のう袋が沈んでいた。袋を開けるとポリ袋が入っており、その中に小銭があった。泥を洗い数えると、1円玉から100円玉まで数百枚あり、金額は7568円だった。

 その日のうちに拾得物として警察に届け出。3カ月たっても所有者が現れなかったため、同会のものとなった。「小額だから」と切りのいい1万円にして寄付することにした。

 会長の関口正昭さん(76)は「河川清掃は10年ほど前から続けているが、現金を見つけたのは初めて。誰かが捨てていったのだろうか」と話していた。

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