秦野駅北口新ビル、6月から7月にかけ開業

 小田急線秦野駅北口の顔だった神奈川県秦野市今川町の「大秦ショッピングセンター」の跡地に建築が進む新ビルの開業時期が6月から7月になることが分かった。ビルの名称は「ポレスター秦野駅前」で、2階に入居する保育園は4月に先行して開園する。駅前の新しい顔として期待を集めている。

 新ビルは地上10階、地下1階で、地上5階だった旧ビルから高層化した。1階に郵便局とコンビニが入居。2階に保育園、3階に市の駅前連絡所が移転する。4階から上層部に分譲マンション27戸が入る。延伸工事中のペデストリアンデッキが3階に接続される。既に外観はほぼ完成している。

 地権者による建替組合と市によると、保育園のみ4月初旬に開園。ビルは5月中に完成。テナントの入居や内装工事もあり、6月から7月にかけて全体がオープンする。

 名称のポレスターは北極星の意味。マンションを扱う不動産開発業者「マリモ」(広島市)のブランド名という。

 旧ビルは1966年に完成。当時、駅周辺は低層の商店が大半で、市内で一番高い建物だった。老朽化に加え、耐震工事に巨額の費用がかかることから、2014年9月に建て替えが決まった。当初、新ビルは17年8月の開業を予定していたが、東京五輪による需要増で建設業者の手配などが進まず、開業を延期していた。

 建替組合の梶山欣哉理事長(78)は「きれいになってよかった。駅前のにぎわいの拠点となってほしい」と話している。

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