安室とビートルズがGD大賞に輝く

 日本レコード協会は27日、「第32回 日本ゴールドディスク大賞」の受賞作品・アーティストを発表した。集計期間(2017年1月1日〜12月31日)に最も活躍した「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」の邦楽部門は、ことし9月16日に引退する歌手の安室奈美恵(40)が21年ぶり2度目の受賞。洋楽部門は昨年、アルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のリミックス盤が4人の母国で50年ぶりに1位を獲得した「ザ・ビートルズ」で2年ぶり6度目の栄冠をつかんだ。ビートルズは同部門で歴代最多の受賞アーティストになった。

 最も売り上げたアルバムに贈られる「アルバム・オブ・ザ・イヤー」は、安室の「Finally」だった。同作はデビュー曲「ミスターU.S.A.」(1992年)、シングル売り上げ1位の「CAN YOU CELEBRATE?」(97年)のほか、最新曲まで活動25年を振り返る50曲以上が収められており、発売2カ月で200万枚のセールスを記録していた。

 安室は「感謝の思いがたくさんの人に届いていればうれしい」とコメントを寄せた。現在は、6月3日に東京ドーム(東京都文京区)である国内最終公演に向けて、大阪など5都市をめぐるツアーを展開中。75万人を動員する予定で、これは小田和正(70)が持っていた74万人を抜き、ソロアーティスト史上最多となる。

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