終末期どう過ごす 「人生手帳」作成へ 長崎市

 長崎市は26日、終末期の医療や介護、葬儀などへの希望などを記す冊子「人生手帳」を新年度中に作成する方針を示した。65歳以上の希望者に配布する考え。

 人生手帳は、回復不能の病気を患った場合に延命治療を望むかどうかや、終末期をどこで過ごしたいかなどを元気なうちから記入できる。自分史などを書き込むものもある。

 市は今後、医療・介護関係者の意見を聞きながら手帳の内容や配布方法などを決める。同日の市議会一般質問で、向山宗子議員(公明)の質問に対し、市福祉部の山口伸一政策監は「本人や家族が、人生の最終段階をどう過ごすか考えるきっかけづくりになる」と述べた。

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