海の魅力、大切さ語る 三浦の小中学生が学習成果発表

 神奈川県三浦市が進める海洋教育の学習成果を子どもたちが発表する集いが24日、市立岬陽小学校(同市岬陽町)で初めて開かれた。市内の小学校全8校と中学校1校から約110人が参加し、保護者らの前で三浦の海の魅力や大切さを語った。

 同市では、2012年から東大三崎臨海実験所(同市三崎町小網代)と連携して海洋教育を推進。16年に設立されたみうら学・海洋教育研究所が、小中学生を対象に海に関する授業のコーディネートや水槽などの教材を貸与してきた。

 集いは2部構成。1部では、初声小2年生が学区の海岸で採取して育てたエビやヤドカリ、カニなどの特徴を説明。カニについてはクイズを出題し、「餌は煮干しよりもシラスをたくさん食べていた」と述べた。

 旭小3年生も校内の水槽でウツボやマダコ、トビウオなどを飼育したことを紹介。トビウオが胸びれや腹びれを翼のように広げて海の上を飛ぶことに触れ、「飛んでいるところを見てみたい」と目を輝かせた。

 2部は、他の6小学校と初声中学校が自作のポスターなどを活用してこれまでの取り組みをPR。市場や鮮魚店を見学した岬陽小3年生は、模型も使ってマグロの流通について説明。初声中2年生は授業でカタクチイワシの煮干しを解剖・観察したことなどを報告した。

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