<レスリング>田野倉翔太が4戦全勝で優勝、角雅人は無念の銀メダル…アジア選手権・第1日(男子グレコローマン)

アジア王者では満足できない? ほとんど喜びを示さなかった田野倉翔太(東京・自由ヶ丘学園高教)

 【ビシュケク(キルギス)】2018年アジア選手権は2月27日、キルギスの首都ビシュケクで開幕。男子グレコローマン5階級が行なわれ、55kg級の田野倉翔太(東京・自由ヶ丘学園高教)が4試合を勝って優勝した。87kg級の角雅人(自衛隊)も決勝へ進んだが、敗れて2位。男子グレコローマンは昨年も2階級を制しており、2年連続での金メダル獲得を決めた。

 田野倉はタジキスタンとインドの選手を破った後、2016年アジア・ジュニア選手権55kg級優勝のジャボキール・ミラクメドフ(ウズベキスタン)を6-0で撃破。決勝は昨年の世界ジュニア選手権55kg級2位、地元のゾラマン・シャルシェンベコフ(キルギス)と対戦し、序盤の4点技が効いて5-4で勝利。復帰後初の国際大会を制した。国際大会の優勝は3回目。

 角は初戦の2回戦で地元のキルギス選手を2-1で破ったあと、準決勝で昨年のアジア・インドア&マーシャルアーツ大会85kg級3位のクセイン・ムチョルゴフ(カザフスタン)を4-2で下した。しかし決勝で昨年85kg級優勝、世界選手権3位のホセイン・ヌリ(イラン)に0-3で敗れ、優勝を逃した。

 63kg級の井ノ口崇之(自衛隊)は初戦の2回戦で中国選手を破った後、準決勝で1月のタクティカップ(イラン)3位のウルマトベク・アマトフ(キルギス)に7-8で惜敗。3位決定戦は韓国選手に敗れた。77kg級の屋比久翔平(ALSOK)も2連勝のあと、準決勝で昨年の世界選手権71kg級3位のイラン選手に黒星。3位決定戦も昨年75kg級優勝のマクサト・イェレゼポフ(カザフスタン)に2-3で惜敗した。

 130kg級の園田新(ALSOK)は1回戦と敗者復活戦を連敗した。

 各選手の成績は下記の通り、


男子グレコローマン

 【55kg級】田野倉翔太(東京・自由ヶ丘学園高教)   優勝=10選手出場
決 勝 ○[5-4]Sharshenbekov, Zholaman(キルギス)
準決勝 ○[6-0]Mirakhmedov, Javokhir(ウズベキスタン) 
2回戦  ○[5-2]Rajender, Kumar(インド)
1回戦  ○[Tフォール、1:34=8-0]Sufiev, Khasan(タジキスタン)

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 【63kg級】井ノ口崇之(自衛隊)   5位=9選手出場
3決戦  ●[0-2]Jung, Dokyung (韓国)
準決勝 ●[7-8]Amatov, Urmatbek(キルギス)
2回戦  ○[6-0]Walihan, Sailike(中国)
1回戦  BYE

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 【77kg級】屋比久翔平(ALSOK)   5位=12選手出場
3決戦  ●[2-3]Yerezhepov, Maksat(カザフスタン)
準決勝 ●[Tフォール、4:23=0-8]Geraei, Mohammadali Abdolhamid(イラン)
2回戦  ○[2-1]Asanov, Esen(キルギス)
1回戦  ○[7-6]Eid Sultan, Ali Mohd Dame(ヨルダン)

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 【87kg級】角雅人(自衛隊)   2位=10選手出場
決 勝 ●[0-3]Nouri, Hossein(イラン)
準決勝 ○[4-2]Mutsolgov, Khussein(カザフスタン)
2回戦  ○[2-1]Beishebekov, Azat(キルギス)
1回戦  BYE

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 【130kg級】園田新(ALSOK)   9位=10選手出場
敗復戦 ●[Tフォール、3:34=1-10]Naveen, Naveen(インド)
1回戦  ●[Tフォール、2:39=0-9]Mehdizadeh, Behnam(イラン)

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